ストレッチで姿勢がよくなる？

   ストレッチをしても柔軟性が上がらない人がいます。柔軟性が制限される条件はいくつかあります。

　一つ目は骨折の経験者です。骨折をして、治ると、その部分の骨は太くなります。そのため、関節の可動域が狭くなるので、曲げにくくなるのです。こういった場合、それ以上柔軟性を上げるのは不可能となります。

　二つ目は、変形性関節症です。これは関節内で軟骨がつぶれ、骨の表面がギザギザになった状態です。関節を曲げようとしても、痛みで曲げられなくなります。

　そして、三つめは、筋肉の温度です。筋温が低いと筋膜の抵抗力が下がり、柔軟性が制限されます。この場合は、おふろやサウナに入るか、軽いジョギングなどをしてからストレッチを行うようにします。セルフマッサージをして筋肉を温める方法もあります。

   筋肉の柔軟性が低下しているということは、筋肉の長さが短くなっているということです。筋肉が短くなり、その緊張度が高くなると、体の感覚は鈍っていきます。

また、短くなった筋肉が緊張していると、血圧も上昇しやすくなり、血液の循環も悪化していきます。血液の循環が悪化してくると、血液内での酸素と栄養素の欠乏が起こり、細胞に有害な老廃物も蓄積していきます。同時に筋肉量も減少していきます。

　結果として、慢性疾患やその他の疾病にかかりやすくなり、疲労物質がたまることで、疲れやすくなるだけでなく、痛みや苦痛も感じやすくなります。

　人間が疲労や痛み、苦痛を感じると、体は緊張状態から抜け出せなくなります。緊張すると、毛細血管が損傷し、心外受容物質（痛みの刺激）が放出されて、新たな痛みにもつながります。

　つまり、痛み→緊張→痛みの悪循環にはまり込んでしまうというわけです。この負のサイクルから脱するには、ストレッチによって根本原因である、筋肉の緊張を解消するのがいちばんです。

　ストレッチは痛みを解消したり、予防したりするのにも有効といえるのです。

　筋肉の柔軟性が低下することで、どのような慢性疾患、疾病のリスクが高まるのか。これについては、明確な答えが出ていません。とはいえ、柔軟性の低下が動脈硬化などの疾病に関係しているとの推測は可能です。

　動脈硬化とは動脈（酸素や栄養素を体の各部に運ぶ血管）が硬くなり、血管の中に血栓や腫瘍ができる症状を指します。

　この動脈硬化を防ぐには、血管をしなやかな状態に保つことが重要です。そこで大きな役割を果たすのがストレッチです。なぜなら、血管は筋肉の中を通っており、筋肉を伸ばすことによって血管も一緒に伸ばせるからです。

　お医者さんが生活習慣病予防のために、不摂生な食生活を改善して、ストレッチを習慣づけましょうと指導することがあるのは、こうした理由があったのです。

姫路市宮西町の肩こり改善マッサージ【らくらく館 姫路】院内は明るい雰囲気で清潔。

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2006年からの施術歴で、国家資格である柔道整復師免許をもつ施術者です

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