特に理由がないのに体がだるい、頭痛や肩こりがとれない、便秘と下痢を繰り返すといった体調不良に悩まされて病院を訪れる人が増えています。

しかし、血液やレントゲン検査をしても異常なしというケースがあり、一般的には「自律神経失調」と診断されます。

自律神経は体の機能をコントロールするためのもので、交感神経・副交感神経があります。

これらは、うまくバランスをとりながら体の機能を調節していますが、何らかの事情でバランスに乱れが生じ心身に変調をきたすと肩こり・頭痛・疲労倦怠感を中心に自律神経失調症になります。

特に何かをしたわけでもないのに、肩こりや頭痛が続きイライラや不安が出てきたりします。原因が脳ではないかと心配して検査を受ける人もいます。

しかし検査では異常がなく、肩こりからの頭痛や緊張型頭痛、自律神経失調と診断されます。

元は精神的なストレスが原因になっていて、交感神経が緊張すると筋肉や血管が収縮・緊張し、うっ血が起こり、肩こりや頭痛が起こっていることが多いです。

急に慣れない運動をした時に起こる筋疲労による肩こりや頭痛は原因がわかっているので気にならないものです。

しかし、思い当たる原因がないのに肩や首のこりが続く、頭が重苦しく鈍痛がある、後頭部や目に痛みや違和感があるなど、このような症状を筋緊張型頭痛といいストレスが多くなると症状が悪化します。

筋緊張が強く全身がこりかたまっている人は、寝ている間も体に力が入り、仰向けに棒のように突っ張って寝ている人もいます。

つまり、寝ていても「気を付け」をしているわけですが、腰椎の反りが強くなり腰痛も出てきます。

寝相がよく朝起きたら肩こりや腰痛がひどく、動き出すとましになるという人は寝ていても筋緊張が高まっていると考えられます。

整形外科では筋弛緩剤、湿布、薬物療法になります。

指圧・マッサージ・ストレッチは自然な療法で自律神経失調による筋緊張を取り除くには有効な手段です。

気持ち良く、ストレスの発散になり、バランスを崩した自律神経を整え、体をほぐしていきます。