マッサージ・指圧の意義

マッサージ・指圧は術者の手指を以て、異常な生活現象を現している生体に対し、力学的刺激(押し・揉み・擦り・叩き・牽引)を与え、その力の強弱により生体の持つ恒常性維持機能を反応させて、生体の変調を整え健康状態を継続させ、さらに健康を増進させる刺激療法施術です。

マッサージはヨーロッパにおこり体系化され医療に応用されていたものを明治の中期にフランスから日本に輸入され、医療補助の施術として医療、保健、リラクゼーションで応用されています。

指圧は古法按摩、導引、柔道の活法を合わせ、圧を主体とした独特の施術で大正初期にアメリカの整体療術の理論と手技を取り入れて体系化したものです。
指圧・マッサージは基本的にには生体に対する力学的刺激であり、手指による圧刺激である。
このうち指圧・マッサージの基本手技は手指による圧刺激を一定のリズムで変化させて、複合圧として作用させるもので、指圧は一点圧として作用させるものである。
生体に対して指圧・マッサージの手技は力学的刺激として作用し、その作用機転はマッサージの複合圧は、直接的に循環機能を増進し、間接的には体表内臓反射機転による生体の調節機能であり圧刺激によりおこされる生体反応は指圧・マッサージともに、同じ基盤に成り立っています。

指圧・マッサージは肩こり・だるさ・頭痛・頭重・めまい・耳鳴り・疲労・腰痛・便秘・不眠・食欲不振・冷えなど、いわゆる不定愁訴症候群や内因性の慢性病(神経痛・リウマチ・高血圧)などに対して治療効果を上げています。