重い頭を1本柱で支えている頸椎を深部で支えて安定させているのが頸長筋というという筋肉です。頸長筋は頸椎の全部に直接付着していて、首を動かす時には常に頸椎によりそって動いて、頸椎を支えています。この頚長筋が働かないまま首を動かすと、頚椎が安定しないため椎骨と椎骨の間の椎間関節に大きく負荷がかかります。骨と骨をつなぐ椎間関節が損傷すると、炎症が生じ首肩の痛みにつながります。

痛みが起こる流れ

①スマホやデスクワークなど頸長筋が働かない環境
スマホを操作するときに猫背で下を向いていたり、デスクワーク中に首が前に突き出していたり、、、、このような姿勢では首の筋肉がずっと緊張状態になり、血流が悪化、疲労物質がたまってしまいます。また、頸長筋が働かない、誤った首の動かし方が常態化することで、頚椎の椎間関節に大きな負担がかかり、首こり・肩こり、慢性の首痛・肩痛につながります。
 

②椎間関節に大きな負担がかかる
頸長筋が正しく働いて首が動けば、頸椎の椎骨一つ一つ順に滑らかに動きます。
しかし、誤った首の動かし方で頸椎に付着しない表層筋が働くと頸椎に偏った強い力がかかり、椎間板や椎間関節に強い負担が加わってしまいます。

③軟骨や骨に損傷が生じて痛みやコリとして体に現れる
負担が増えると骨や軟骨には微細な損傷ができ、それが炎症し、首こり・肩こり、首痛・肩痛につながります。わずかな損傷だったら一時的に回復しますが頸長筋を働かせずに表層筋で首を動かすことを繰り返していると徐々に回復が追い付かなくなり、慢性的な痛みになってしまいます。頸長筋をうまく働かせる首の動かし方を身に着けることが痛み解消のカギです。

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