不調の紹介
たかが肩こりと放置し、がちがちになった肩甲骨をそのままにしていると、自律神経の乱れを引き起こし、全身にさまざまな不調を引き起こします。原因のわからない不定愁訴もがちがち肩甲骨のせいかもしれません。以下はがちがち肩甲骨が引き起こす症状のご紹介です。
四十肩・五十肩
正式名称は肩関節周囲炎。肩こりは筋肉疲労だが四十肩・五十肩は関節の炎症によるもの。背中が丸まった姿勢で腕を上げ下ろしすると肩に負担がかかり、肩を痛めて炎症が起こる。
疲れ目・目のかすみ
筋肉の緊張が続き自律神経が乱れて、目の疲れが出やすくなります。涙が出にくい、出すぎる、目がかすんで見えにくいという症状も。肩こりが改善しても症状がある場合は眼下の受診を。
頭痛
がちがち肩甲骨は、肩甲骨まわりだけでなく、頭につながる首の血流を滞らせ、頭痛や片頭痛の原因になる。肩甲骨まわりの筋肉をほぐして血流をよくしても頭痛が収まらない場合は、ほかの病気の可能性もある。
不眠症
慢性的な肩こりが続いた状態では、体はいつも緊張状態。質のいい睡眠は、体がリラックスした状態でなければならないためなかなか寝付けない、深く眠れないなど不眠症や睡眠障害が起こる。
めまい
がちがち肩甲骨の放置で肩甲骨まわりの血流が滞り、頚椎の両側を通る椎骨動脈の血流障害が生じるとめまいが起こる。また、頭を動かすのと同時に起こるめまいは、耳のトラブルが原因の可能性が高い。
顎関節症
慢性化したがちがち肩甲骨の人はたいていは背中が丸まった猫背姿勢。背中が丸まった悪い姿勢は口を開けにくくなり、食べ物を嚙むと顎関節への負担が大きくなり、顎関節症を引き起こす。
冷え
がちがち肩甲骨の原因の一つは血の巡りの悪さ。同じく、体が冷える原因も血の巡りが関係している。がちがち肩甲骨を放置し続けるとさらに血の巡りが悪化し、冷えと肩こりの悪循環が起こる。
腰痛
肩こりと腰痛は一見関係がなさそうだが、肩こりがひどい人はだいたい腰痛も抱えている。この2つがセットで起こりやすい理由は、姿勢の悪さ。がちがち肩甲骨が背骨や骨盤に影響し、腰痛を引き起こす。
便秘や下痢
慢性化したがちがち肩甲骨のせいで自律神経のバランスが崩れ、消化器官の働きが鈍くなるため、便秘や下痢が起こる。また、運動不足によって便を押し出す筋肉も衰えている可能性もある。