悪い姿勢で頭の重さが首や背中にのしかかる
パソコンやスマホの普及さらにリモートワークが増えたことで肩こりの症状を訴える人の家族は増加の一途です。PCやスマホ操作に共通する要素は長時間同じ姿勢でいること大腿の人が首を前に突き出して、背中が丸まった猫背になっているのではないでしょうか。PC作業をしていなくても書き物などのデスクワークではこのような姿勢になりやすいです。
なぜ姿勢が悪いと肩こりになるんでしょうか。個人差ありですが人の頭は4~10㎏といわれていて、それを支えているのは首から肩甲骨にかけての筋肉です。
本来首の骨はあたまの重さを効率よく支えるためにぜんぽうに軽くしなり、背骨にかけてS字を描いて緩やかにカーブしています。この状態を保てれば頭と体の重心が一直線になり、重力によって安定し首や肩甲骨まわりの筋肉にはさほど負荷がかかりません。
しかしPCをのぞき込むような悪い姿勢だと頭の重さが直接首や肩甲骨まわりの筋肉にのしかかります。
さらに猫背姿勢を長時間続けると、前鋸筋や小胸筋が収縮し、背中で肩甲骨を覆っている僧帽筋や肩甲挙筋が外側に引っ張られ肩甲骨は外側に開いたまま頭の重さを受け止め、こわばってガチガチに固まります。肩甲骨は外転したまま固まると自由な動きを奪われて正しい位置に戻れず骨格のバランスも崩れます。
猫背のままの悪い姿勢が定着してしまうのでどんどん血流が悪くなり肩こりはさらに悪化。姿勢の悪さと肩こりの重症度は比例しているのです。
肩こりの原因であるがちがち肩甲骨になる一番の原因は、日常の姿勢の悪さ。なぜ、姿勢が悪いと肩甲骨はガチガチになるのか悪い姿勢と肩こりの関連性を解説します。
首の傾きの違いで、首の骨や筋肉にかかる負荷は変化します。
首の傾き0度は4~6㎏、首の傾き15度は12㎏、首の傾き30度は18㎏、首の傾き45度は22㎏、首の傾き60度は27㎏という負荷がかかります。
首の傾きの角度が大きくなればなるほど首の骨や肩甲骨まわりの筋肉にかかる負荷は大きくなります。スマホを見るなど、長時間のうつむいた姿勢は頭の重さが前にかかりそれを支えるために首に大きな負担になるため、首から肩甲骨まわりの筋肉をが前にがちがちにしてしまいます。