入浴中や入浴後に五十肩体操を
五十肩やきつい肩こりは上着に腕を通そうとしたり、ポケットに手を入れたり、あるいは後ろにある物を取ろうとしたときなどに肩のあたりに痛みが走って、気がつくことが多いものです。
特徴としては、肩こりもひどくて痛みがひじのほうまでくる、お風呂に入るとウソのように楽になる、夜寝ている時に痛むなどがあげられますが、こうした症状があって、外傷や熱もなく、老化の始まる年齢であれば、五十肩の可能性が大といっていいでしょう。
その場合、五十肩で痛いからといって肩を動かさずにいると、肩はよけいに動かなくなってしまいます。
ふだんからできるだけ肩を動かすように努めることが改善への早道となりますが、おすすめしたいのが、ここで紹介する三つの「肩回し動作」です。
特にお風呂上がりの体の温かいうちに行うと肩も動かしやすく、治療効果がより高まります。
①ひじの開閉 かかとがつくようにイスに浅く腰かけ、後頭部の首くびのつけ根あたりで両手を組みます。その姿勢で両ひじをゆっくり真横に開いたり閉じたりする運動を、10回ほど行ってください。これは、肩関節の外回しに加え、前方、横、後方への腕上げ運動が同時に行える効果的な運動法です。
②背中こすり イスにすわって、腰のあたりで、後ろ手に甲側が背中につくように両手で組みます。肩に痛みがある方の手をもう一方の手で、できるだけ高い位置まで引っぱり上げます。背中をこするようにして引き上げていくのがコツです。
これも10回を目安に行ってください。
この運動は、肩の内回しのほか、後方と横への腕上げ運動になります。
③腕伸ばし イスにすわって、両手を組み、そのままひじが真っすぐ伸びるように頭上に持ち上げ、手のひらを上向きに返します。
これは、肩関節を最大限に持ち上げると同時に、内回しにもなる運動です。やはり10回を目安に行います。
④追加です。首のストレッチを毎日、お風呂などで行ってください。
前後左右、斜め前、斜め後ろを必ず朝昼晩行いましょう。