近年、生活が多様化するにつれ、肩こりの原因も複雑になってきました。
デスクワークやあみものなど、長時間同じ姿勢をとりつづけると肩こりになりやすいのは、皆さんも経験的にご存知でしょう。
そのほか、精神的ストレスや、日ごろからの運動不足が原因になることもありますし、心臓や胃などの内臓が悪いために肩こりが起こる場合もあるのです。
内臓が悪くて肩がこる場合はいうまでもなく、まずその内臓の病気を治すことが先決です。
ただ、どのような原因であっても、肩こりが起きる時は肩や首の筋肉が緊張し、血行が悪くなっています、そのため、肩や首の筋肉に疲労物質がたまったり、必要な栄養の供給が十分に行われなくなって、こりや痛みが起きてくるのです。
ですから、肩こりを解消するには、体を動かして、血液の流れをよくし、新陳代謝を活発にすることが最善の方法になります。
そこで、だれでも手軽にできる肩こり解消の体操をご紹介しましょう。
やり方は簡単です。
まっすぐに立ち、両腕を体の両わきにぴたりとつけます。次に、両腕ともひじを曲げずにまっすぐ伸ばした状態で、小さく回します。回しながら少しずつ両腕を上げていき、バンザイの姿勢までもっていきます。
そこから、今度は反対に腕をまわしながら徐々に下げ、元の姿勢に戻ります。
その時の呼吸は、腕を挙げる時に大きく息を吸い込み、おろす時は鼻から静かに息を出していきます。このように体の動きに呼吸を合わせると効果がさらに高まるのです。
この体操はあわてないでやることがコツです。
ゆっくりと時間をかけてやるほど、肩の筋肉がやわらかくなります。体操の直後は、肩、腕、くびに多少の疲労感が残りますが、心配はいりません。