首をいつまでも健康に保つためにはいろいろなことが必要ですが、食事も非常に大切です。一般にどんな病気にも何らかの意味で食生活が関係しているといっても過言ではありません。
首は骨と軟骨、靭帯の三つの組織から出来ています。
この中でもっとも重要なものは軟骨といえます。
骨粗鬆症による骨の変形もありますが、軟骨が変形することでも首の変形したり不安定になったりします。このため脊髄や神経が圧迫され、手足のしびれや麻痺がおこるのです。
変形しやすく、再生できない軟骨は首の中ではとても大切です。
ですから、首によい食べものとはすなわち軟骨によい食べ物ということになります。
それは「ムコ多糖類」です。ムコ多糖類を多く含む食品は、納豆、ヤマイモ、オクラ、ナメコ、うなぎ、ふかひれ、鶏がらスープなどです。
簡単にいうと、ネバネバヌルヌルの粘り気のある食品です。
これらの食品に加えて、骨によいカルシウム、ビタミンD、靭帯によいコラーゲンを摂取すれば首にとってよい食事ということになります。
カルシウムは牛乳、豆腐、チーズ、小魚などから、またカルシウムの吸収のために必要なビタミンDha,カレイなどの魚、シイタケ、シメジなどから摂ることができます。
またコラーゲンは、体内で合成されるものですが、年をとるとコラーゲン合成能力も低下します。うなぎ、牛すじ、鶏の手羽先、スペアリブ、焼き鳥の軟骨などから摂取できます。
私もなるべく意識して、納豆や小魚、きのこ類など食べるようにしています。食の意識を変えることも、肩こり改善につながっていると思います。